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circaのブログ

ほんでもまんで生きとるわいね

取り越し苦労とリンゴジャム

今日は月に一度の通院日。

極度の疲労感と睡魔で、行きのバスの中でうつらうつらしながらも、『今日は先生にこれを謝らなきゃ』と思うことがあった。

 

今日の病院は満員御礼。いつもより待ち時間が長く、その間わたしのうつらうつらはグーグー爆睡へ。そして暫く経った頃名前を呼ばれた。

 

診察室へ入るや否や、こんにちはの挨拶もそこそこに、先生に、謝らなきゃと思うことを謝るわたし。すると先生、「え、わたし覚えていないわよ。毎日忙しくってねえ。あなたわたしに何か言ったかしら?」。先生、すっとぼけたフリをしてくれているのかな? と疑ってみるけれど、先生のこの表情、本当に覚えていないご様子。わたし(心の声) 『・・あれー・・?』。

 

先生 「あなたこの一か月、そのことで真剣に思い悩んでいたの?」

わたし「はい・・」

先生「あらあら、ご苦労さま」

 

・・わたしの一か月の悶々とした悩みや反省は、つまりええと・・いつもの取り越し苦労というやつね。考え過ぎもほどほどにしなくちゃだわよ、いい加減。

 

帰り道。

陽が沈むのが早い。5時前なのにもう空が暗い。

 

駅前のコージーコーナーが目に留まる。ふと立ち止まってみると、ハロウィンの可愛いお菓子が売っている。あ、これ可愛い!パンプキン色の缶に入ったハロウィン・スイーツ。先週大雨の中、手作りのジャムをわたしに届けにきてくれたご近所さんに、これなら喜んで貰えるかも知れないな。ハロウィンの袋に入った缶スイーツを持って電車に乗る。そしてドトールで夕方の薬を頬張って、アイスコーヒーを飲み干して家路を急ぐ。

 

ご近所さんの家のドアをノックしたのは6時半。彼女はいつもの気さくな笑顔で、もう、こんなことしちゃダメよ~と笑っていた。でも「わたし缶って大好き!」と言って喜んでくれた。わたしも缶って好きなので彼女の気持はよく分かる。缶の中身を食べ終わった後に、その缶を大事にとっておく癖がある。で、何か宝物・・とまではいかなくても、好きなものを入れて楽しんだりするのだ。彼女の家の前にはハロウィンの小さなカボチャが飾ってあった。なんだか嬉しくなった。そして彼女は、再度お礼を言って帰ろうとするわたしを引き留めて、「実はね、昨夜また作ったのよ」と、リンゴのジャムをもう一瓶お土産に持たせてくれた。彼女の作るジャムは、お世辞抜きで本当に美味しい。こういうご近所付き合いやたわいもない会話が、一人暮らしの身には嬉しくてありがたい。

 

要らぬ取り越し苦労をしてしまったわたしをケラケラ笑う先生に、今日も励まされ、なぐさめられた。ハロウィンのスイーツを喜んでくれたご近所さんにまたまたリンゴの手作りジャムをお土産に貰って帰宅した。とっぷりと陽の暮れた夜に、心はすっかり軽くなっていた。

 

少し風の冷たい、快晴の一日。

振り返ればよく笑った一日だった。

 

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