circaのブログ

ほんでもまんで生きとるわいね

蝉に合掌

今日は土砂降りの雨でした。

 

雨は時折小降りになるのだけれど、その後ザアザアと勢いよく空から雨粒が落ちてきます。台風18号の影響で明日は更に雨足が強くなると、天気予報が繰り返すのを聞きながら、一日を過ごしていました。

 

ベランダの隅に、蝉が仰向けになって死んでいました。

大粒の雨に打たれて、もう蝉はびくとも動きません。

 

きっと地上で7日間の命を全うしたのだろうけれど、亡骸っていうのはどうしてこうも哀れを誘うんだろう。冷たいベランダのコンクリートの上に横たわっている蝉が妙に不憫に思えて、せめて土へ還してあげたいと思いました。けれどわたしは昆虫が苦手で、直に触ることが出来ません。それで、ほうきと塵取りでそっと蝉の亡骸を救い上げて、裏庭の茂みに還すことにしました。

 

死んだ蝉を見ながら、合掌しました。なぜだか分からないけれど、自然と手を合わせていました。お前の子孫がここらの土の何処かで、無事に生まれてくるといいね。お前は無事に7日間生き延びて、命を全うしただろうか。そんなことを心の中で思いました。

 

昆虫に合掌をしたのは、生まれて初めてです。

人間と小鳥には、何度もあるけれど。

 

蝉の亡骸を見て少し感傷的になったのは、今日の大雨に加えて、一気に秋が深まったような、この肌寒さのせいだったのかも知れません。そしてこの夏はいつにも増して、蝉の力強い鳴き声になぐさめられたからかも知れません。耳をつんざくほどの蝉の大合唱が、わたしには夏の音楽のように聞こえていました。

 

今年は、短い夏でした。

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