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circaのブログ

ほんでもまんで生きとるわいね

歩く贅沢

今日は筋痛症の痛みがいくらかマシになったので、午前中に家を出て町へ出ました。バスの窓から外の景色を眺めていたら、わたしがいつも行くファミマが見えてきました。そして、わたしがよく散歩の途中に立ち寄ってアイスコーヒーを飲むベンチに、一人のおじいさんが座っているのが見えました。よれたジャージ姿のおじいさんだったけれど、美味しそうにコンビニ弁当を食べていました。わたしの好きな場所には、今日も沢山の人が座って、それぞれの時間を過ごすんだろうなと思いました。

 

図書館へ行って予約しておいた本を借りて、携帯ショップへ行って用事を済ませ、銀行へ行き、少しだけ買い物を済ませたところで、大分腰が曲がってきました。松葉杖で歩いていても、痛みが強くなってくると、身体は自然と前かがみになってきます。わたしは近くにあったカフェに入って、コーヒーと小さなバナナケーキを注文して、食欲はなかったけれど無理矢理食べました。薬を飲んで早く痛みを散らしたいと、頭の中にはそれしかありませんでした。でも朝ごはんも食べずに出てきた上に、一度に飲む薬は大量です。強い鎮痛剤なので、胃が空のままではマズイと思ったのです。

 

用事が全て済んだ後は、気分転換も兼ねて美容院へ寄ってきました。髪の毛を切って貰い、シャンプーとブローをして貰って、頭だけじゃなくて気持まで軽くなりました。痛みで身体中ギシギシいっていたけれど、馴染みの美容師さんと笑顔で雑談をし、次はカラーリングに来ますねと言って店を出ました。

 

道の向こうから、キャリーを引いたおばあさんが歩いて来ました。道幅は狭く、二人いっぺんに通り抜け出来ない場所だったので、わたしは道の端へ寄って、おばあさんに「お先にどうぞ」と声をかけました。おばあさんは「ああ、ありがとうね」と、笑顔で通り過ぎて行きました。見知らぬ人の笑顔にわたしも笑顔で答えました。そんな些細なことも、久しぶりに町に出たわたしにとっては楽しい出来事でした。

 

美味しいものを一人で食べに行くことは、わたしにとってお金で買える贅沢です。そして歩くことはわたしにとって、お金では買えない贅沢です。こんな身体になっても自分の足で歩けることは、小さな自信につながるからです。

 

全身痛みだらけの身体で、今日は随分と歩きました。厚い雲の間から太陽が出てきたので、帰りはバスには乗らずに歩きました。寄り道をしながら、遠回りをして歩きました。

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どの通りにもたくさんの秋の色がありました。