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circaのブログ

ほんでもまんで生きとるわいね

昨日の挫折感

朝から雷鳴が轟いている。すっきりと晴れた夏空なのに、ゴロゴロゴロと、重厚な太鼓の音みたいだ。晴れた空に、雷。まるで笑いながら怒る竹中直人みたいにミスマッチだ。

 

そんなことを寝ぼけた頭で考えながら、コーヒーを淹れる。

さて今日は、何しよう。

 

昨日は結構挫折感に苛まれた。

 

トレッキングポールを両手に、ウォーキングならぬノルディックウォークの開始だと外へ出たはいいけれど、ポールを握りしめて歩いても股関節の痛みは変わらなかった。本当は昨日は運動そのものを休むべきだったのに、生活用品の買い足しがどうしても必要で、無理矢理出掛けたのだった。

 

いつもなら30分で歩ける距離が、昨日は一時間もかかった。こんなに痛む日に出てきたこと自体が無謀だったと後悔しつつも、さっさと買い物を済ませて帰ろうと、脚の付け根の痛みをだましだまし歩いた。軽量のトレッキングポールが重く感じる。思った以上に体調が悪かったんだな。

 

ファミマへ立ち寄る。店頭の青果コーナーに、初物の幸水を見つけた。小鳥達に食べさせてあげようと思い、2パック持ってレジに向かった。ファミマのアイスコーヒーも一緒に注文しながら、店員さんに100円を追加で手渡した。清算を終えたところで、わたしはもたついた。コーヒーのプラスチック・カップや梨が入ったビニール袋、それに昨日は二本のトレッキングポールもあった。焦る気持ちとは裏腹に両手がふさがって、動作が鈍くなる。レジの前でもたついている私に、店員さんが笑顔で言った。

 

「慌てないで、ゆっくりでいいですよ。気をつけてお帰りください」

 

いつもなら、この言葉をありがたいと思うはずのわたしなのに、昨日は少し刺さった。ありがとうございますと笑顔でお礼を言って、機械からコーヒーが出てくるのを待ち、ガムシロップを入れたカップを持って出た。足を引きずって歩く自分が嫌だった。ファミマのベンチでいつものように煙草を吸いながら、心の中で「あ~あ」と思った。これじゃ障害者に逆戻りだという思いが、わたしにため息をつかせたのだ。本当は逆戻りじゃなくて、10年前からずっとわたしは障害者で、今だってその事実に何ら変わりはないのだけど。

 

ウォーキングを始めて二カ月。杖なしで歩けるようになったことが嬉しくてわたしは、もしかしたら病気が治るかも知れないなんて、知らず知らずの内に淡い期待を膨らませていたのかも知れない。

 

ザ・現実を目の前に突き付けられて、昨日は結構気落ちした。そのまま這い上がれずに、昨夜はゲームに逃げ込んだ。そして目がしばしばになったところで寝落ちした。

 

歳をとればもう少し賢くなるかと思っていたけど、わたしはいつまで経っても賢くならない。いい歳をして迷いも失敗も多い。歳相応なのは、老いてきた身体や落ちた体力くらいだ。自分を受け入れることの難しさを、昨日は改めて思った。ちょっと気を抜くと、こんなはずじゃないのにとか、もっと出来るはずだとか、健常者だった頃の残像ばかりを追っている。ああ、ありのままの自分を認めるって、なんでこんなに難しいんだろう。

 

これを書いている最中、雨雲が広がってきた。灰色の空に雷鳴が轟いている。笑いながら怒る竹中直人の映像は、頭の中から消えた。

 

昨日は凹んだけど、それはもう過ぎた出来事。

今日は今日で、また新しい一日だ。昨日の挫折感は過去の引き出しにしまって、わたしはめげずに今日を行く。幾つになっても打たれ弱いけど、落っこち慣れしているのはわたしの強みかも知れない。

 

今日は笑って過ごしてやると心に誓いながら、何はともあれ運動ゼロの日にしよう。どうせ明後日は首と膝の検査日だから、整形外科のドクターに股関節も一緒に診て貰おう。具体的な対策は、検査結果とプロのアドヴァイスを聞いてから考え直せばいい。

youtu.be

落ち込んでいたわたしに昨日、唯一元気をくれたこの動画。

今日見ても元気が出るから貼っておこう。