circaのブログ

ほんでもまんで生きとるわいね

BLの意味を最近知ったアラフィフのわたし

最近テレビやネットを見ているとよく、綺麗な男の子二人が抱き合ったりチューをしているシーンを見かける。この前の日曜日も「そして、誰もいなくなった」を見ていたら、主役の藤原竜也バーテンダーの可愛い男の子がギュっとハグしてた。「あ、また男二人が抱き合ってる」・・ときめきもせずにシラーっと見ている自分に、枯れた我が身をしみじみと思った。

 

寄る年波には勝てない。

 

最近わたしが見た中では、妻夫木くんと綾野くんのラブシーンが一番たまげた。妻夫木くん、凄い役者根性だ。綾野くんもやるなあ。見ていないんだけど「無伴奏」も凄いらしい(って、「怒り」も見ていないけど)。「臨床犯罪学者 火村英生の推理」の時も、ある意味ドラマ版「デスノート」の時も、主役の二人の間柄はどこかBLっぽい雰囲気と色気があると思ったけど、あれからわずか数カ月で、BLの描写はもっとダイレクトで情熱的になった気がする・・と思っているのはわたしだけ?

 

今は枯れた、もとい、落ち着いてこういうシーンを見られるようになったオバちゃんも、昔はドキドキしながら今でいうBLの映画を何本も見たものだ。漫画だって数知れず読んだ。30歳になった時わたしは漫画絶ちをしたので、今流行のものは一切知らないのだけど、最後に読んだ漫画も確かBLだった。萩尾望都の「残酷な神が支配する」。個人的には、これはBLの最強版だ。残酷にもほどがある内容で、読み終わった直後に全巻、ブックオフに売ってしまった。でも萩尾望都の漫画はどれも、上等な小説のように面白かった。絵も表現法も素晴らしかった。昔は他にも、萩尾望都の「トーマの心臓」や「メッシュ」、吉田秋生の「バナナフィッシュ」、「カリフォルニア物語」、山岸涼子の「日出処の天子」、竹宮恵子の「風と木の詩」等など、随分と読んだし、全巻持っていた(30になった年の暮れにブックオフに全部売っちゃったけど)。

 

映画も見たなあ。「モーリス」、「蜘蛛女のキス」、「ブエノスアイレス」、「戦場のメリークリスマス」、等など。あ、数年前には「MW」も見た。あれは漫画を先に読んでハマったので映画も見たのだけど、原作の方がはるかに良かった。映画では主役の玉木宏がBLシーンを一切やらないと言ったとか何とかで、原作に比べるとまるで物足りなかった。手塚治虫のダーク・ワールドは、山田くん一人で演じていたような気がする。

 

中でも一番印象に残っているのは、「アナザー・カントリー」だ。今でもわたしの好きな映画トップ10に入る。高校生の時渋谷PARCOに一人で見に行ったのだけど、映画館にいるお客さんの殆どが男性カップルだったのを、今でも覚えている。あの映画を見て、コリン・ファースの大ファンになった。今でも大好きで、数年前には「英国王のスピーチ」を見て惚れ直した。

 

BLとかディスるとか晒すとか、最近よく見かける新語に中々ついていけないオバちゃんは、BLの意味を知るまでに一年くらいかかった。実はBLとはボーイズラブのことだと、つい最近知ったばかりなのだ。ガウチョパンツの「ガウチョ」ってどういう意味なのか、未だに分からずにいる。でも、ボーイズラブとかLGBTとか、どんな表現であれ、異性愛と同性愛の垣根がなくなりつつあって、どちらも同じようにオープンに表現され始めたのはいいことだと、わたしは思っている。

 

そうそう、この前発売されたレッチリの新譜を聴いていて、偶然YouTubeでこのPVを見つけたんだけど、これも内容がBLだった。単なる偶然なのか、BLって世界中に広まっているトレンドなのか分からないけど、ここに出てくる男の子二人もイケメンだ。

youtu.be

 

この動画を見ていると、亡くなったスイスのピーちゃんを思い出す。最後に彼と会った28の冬、スイスの小さな町を一緒に歩いていたら、通りの反対側を歩く二人のアジア人の男の子をピーが見つけたのだ。わたしの肘をトントンと突いて「ねえ、見てごらんよ。あのアジア人の男の子達、手をつないでるよ。彼らも僕と同じゲイかな」って、嬉しそうにひそひそ声で話していた。あの時の嬉しそうなピーターの顔が、今も忘れられないのだ。ピーちゃん、時代はこんなにも変わって、ゲイの人達にとってこれからもっともっと生きやすい世の中になりそうだよって、本人にそう、伝えたいよ。