circaのブログ

ほんでもまんで生きとるわいね

褒められて登れもしない木に登る

幼なじみからメイルが来た。

「あんたの写真、結構いいよ」と書いてある。

 

ブタもおだてりゃ木に登るというけど、人を滅多に、いや、殆ど褒めない幼なじみがフェイスブックを見て、わたしの写真を褒め・・・てくれ・・・たーっ!! わたしは褒められて、本来登れもしない筈の木に登ったような気分である。実は彼女の一言がきっかけで、身の丈に合わない買い物をしてしまったのだ。

 

彼女と出会って早や40年。この20年ほどは東京とロンドンと、離れた場所で暮らしているけど、彼女に褒められたことなどこれまでの人生で殆どない。そのわたしの写真が結構いいよ、だとぉ・・・。しかも彼女はプロのカメラマンである。彼女の言葉が嬉しくないわけがない。メチャメチャ嬉しいに決まっている。

 

数日後、いつものようにフェイスブックに写真を載せたら、別の友達が即座に「いいね」を押してくれた。この友人も滅多に人を褒めたり「いいね」を押したりしない人だ。そして彼もまた幼なじみ同様、いやキャリア的には彼女よりもっと上の、超ハイエンドなカメラマンだ。興奮し過ぎて日本語が変だけど、ニュアンスは掴んでいただけるだろうか。昔ロンドンで、彼のカメラ機材の運び屋(?)をやっていた頃、本格的にカメラをやってみる気はないかと誘って貰ったことがあった。写真を一から教えてやるぞと、プロ中のプロからオファーを貰ったのだ。なのに当時のわたしは通訳者になりたくて、ごめんねと言って断ってしまった。ああ勿体ない。何て勿体ないことをしたんだろう、わたしは。26の時のわたしのバカ! 

 

で、ポチった。Amazonじゃないけど、今回もまたネットショップでポチってしまった。キャノンのコンデジ買ったった。

 

超光学ズームが欲しくてこの数カ月、ネットの中をぐるぐる探し回っていたのは事実で、外国のサイトにまで出かけて行って、セミプロやプロの口コミやらブログやら撮影のノウハウまで読みあさっていたのも事実だ。だけどわたしの写真は所詮趣味の域だし生活だってタイトだから、カメラなんか買ってる場合じゃないと、自分に言い聞かせてきた。

 

でもわたしの頑なな誓いは、幼なじみと友人フォトグラファーの「いいね」二つで瞬殺された。

 

バードウォッチングがしたい。というか、最近遠くの野鳥を撮りながら歩くのが面白くてたまらないのだ。それで超光学ズームが欲しい病にとりつかれていたのだけど、ハイエンドなカメラは値段が高い。そして本体重量の重さがわたしにはネックになる。気軽に持ち歩ける軽量なものでないと、松葉杖にびっこ引きのわたしには、カメラ自体が足かせになりかねないのだ。一眼レフにもメチャメチャ憧れるけど、あの重量を考えただけでわたしの「欲しいものリスト」から削除されてしまう。今回買ったキャノンだって、数ある望遠カメラの中では一番軽量とはいえ、重量的にはわたしにはかなりの冒険だったのだ。

 

で、今回買ったキャノンは光学50倍だ。今使っているNikonが光学30倍ズームなので、今よりは望遠撮影を楽しめそうだ。一番欲しかったNikonの60倍は、値段の高さとペットボトル一本以上ある重さゆえに、泣く泣く諦めた。「365日、表現者であれ」っていうNikonのキャッチコピー、大好きなんだけど、今回はどうしてもあと一歩の勇気が踏み出せなかった。

 

とにかく、明日届くキャノンが楽しみだ。観音(Canon)を持ち歩いて、今よりもっともっと友人達のような写真に近づきたい。などと、図々しくも叶わぬ夢を見る。でも夢を見るのはタダだ。能天気に見続けよう。

 

久しぶりに(わたし的には)大きな買い物をしてしまった。明日以降は朝の散歩が更に楽しくなるだろうけど、9月はカメラ貧乏決定だ・・・。

 

わたしがブログを書いていることすら知らない幼なじみへ。

ありがとう。らぶ。